この展示は2008年7月から9月にかけて全4回で行われた、僕が講師を務めるイラストレーション・スクールの生徒12人によるグループ展です。授業の課題と、それを受けて僕が期間中にデザインした習作を織りまぜた「授業内容」、そして生徒たちのその後のオリジナル作品という内容で構成されています。
毎回、実際の仕事さながらの緊張感の中、絵を通じて、課題を通じて、教室という枠を超え、各々のイラストレーションの本質が見える授業ができたように思います。課題、つまり仕事としての重きを置いたイラストレーションに取り組む生徒、それを実際に本の形にしてゆく…、全4回計8時間強のスクールは、12人と1人が融合した、希有で濃密な空間であったように思います。
そのライブ感と、ひとりひとりの息使いと互いの呼応をパッケージしたのがこの展示です。本が好きな方、絵が好きな方、そしてイラストレーションを愛するすべての方にとって、楽しんで頂ける展示であるよう願っています。
------平川彰
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