「PRIVATE WORLD」、「そらのいろ、みずいろ」、「バナナの蜜」、「ヒマラヤの下インドの上」……と数冊の本を出すお手伝いをした。僕は何も手を出すこともなく見守っていただけだ。見事に僕の思いを理解して下田ワンダーランドを構築していった。いずれも素晴しい本に仕上がっている。下田くんの魅力は20年前に初めて会った彼と昨日会った彼の態度が全く変わっていないことである。なかなかそうしようたってできるものじゃない。彼の思考の軸がブレていないということだと思う。
…アートディレクター　長友啓典

作家星野道夫の盟友、クリンギット族のボブ・サムが綴り、詩人谷川俊太郎が翻訳した『かぜがおうちをみつけるまで』（スイッチパブリッシング 2009）に描かれた色彩豊かな絵の数々。装画からさし絵まで、緻密な筆致で描かれた美しいモノクロームの絵が物語の世界を膨らませる『くじらの歌』（ウーリー・オルレブ著、岩波書店 2010）。
その他雑誌『Coyote』での連載など、これまで仕事で描かれた作品のほか、世界を旅するなかで出会った人々を描いたポートレートや、旅の結晶として残されたスケッチブック、プライベートで描かれている巨大なキャンバス画まで、下田さんの魅力をまるごと展示します。この期間、ギャラリーは下田さんの出張アトリエとなることでしょう！

トークセッション
12／14(火)　下田昌克×平川彰（幻冬舎デザイン室室長）
12／22(水)下田昌克×宮本亜門（演出家）
各日 19:30〜21:30 定員20名　PATER'S Gallery２F
要予約／ペーターズ patersato@paters.co.jp　03-3475-4947

下田昌克（しもだ・まさかつ）
1967年兵庫県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。著書に２年間の海外旅行の絵と日記をまとめた「PRIVATE WORLD」(山と渓谷社）、絵本「そらいろみずいろ」(小峰書店)、バリ島での「バナナの蜜」(講談社）、ネパールで描いた「ヒマラヤの下インドの上」(河出書房新社）など。
現在放送中のTBS「NEWS23クロス」のオープニング映像にイラストレーションが使用されている。
下田昌克オフィシャルサイト　http://www.701-creative.com/shimoda/

＊＊＊

下田昌克展同時開催のお知らせ
12月２日(木)〜12日(日)「PORTRAIT」
TOKYO HIPSTERS CLUB　神宮前6-16-23
03-5778-2081 http://www.tokyohipstersclub.com/
PATER'Sでの展示と内容がちがいますので、ぜひ両方の展示をお楽しみください。