2018年11月23日(金)〜11月28日(水)
川本 象平 個展
「孤立無援の世界 : OUT OF THE ILLUSION IN GALAPAGOS」
aN Exhibition of Shohei Kawamoto

この展覧会は、わたくし川本が2013年に東京へ引っ越して来てからの作品を中心に集めたものを主に展示するつもりでございます。
そして同時に来春京都にアトリエを構えるべく東京を去るための儀礼としまして、今まで東京でお世話になった皆様へ私からの感謝の意を表するために開催する運びとなりました。
主な手法としましてリトグラフ、シルクスクリーン、ミクスドメディア等によるものでございます。
期間中はもちろん販売もいたします。
作品によりエディション数はまちまちでございますが、いずれにしましても大量生産はいたしておりません。
尚、初日11月23日(金)18時より私川本(フルート)と小谷和也 a.k.a. PALM ECHO(ボンゴ)、伊丹裕(現代美術家)によるLIVEも行う予定でございます。
皆様のご来場心よりお待ちしております。

プロフィール
’72年京都市左京区岡崎生まれ。
80年代後半より音楽活動に従事。
’13年より版画を主とした制作を始める。
アンドレ・ブルトンからの流れを汲むロンドン・シュルレアリスト・グループとの交流など活動範囲は多岐にわたるが、自己のスタイルの安定性を拒み、常に新しい地平を求めるが故万人には理解され難い傾向にあるのも否めない。
即ちそれは、鳩にも蛇にも豚にも変身したい願望であり破壊と創造を繰りかえす試みなのだが、結局は内なる聲に従い生きているに過ぎない。

展示コンセプト
これらの作品は2013年にロンドンから帰国した際、日本における音楽活動での限界から脱却する方策として、新たなる可能性への探検として始めたものである。
そして地元京都を敢えて避け、首都である東京でこの国を新たに再発見するべく、知人にも連絡を取らず全くゼロからのスタートを切り、今までやろうと思ってなおざりにしていたヴィジュアル世界(主に版画)への探求として制作されてきた私にとってのいわば版画制作黎明期の結晶群といえるだろう。
実際東京に住みはじめ、あまりにも虚構と虚無感がこの街に忍び込んでいるのを目の当たりにし、そして私の内にも侵蝕してきた時、それらを一掃する方策はただひたすら孤独と向き合い、内宇宙の深海へとダイブすることであった。
その道筋で立ち現れ、私に寄りそい、未知の世界へと誘ってくれたのが私にとっての絵でありアートなのだ。

画材
リトグラフ、シルクスクリーン、ミクスドメディア



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